着物や帯、帯締めや帯揚げの色や柄合わせは、着物を着る楽しみの一つだと思う。
どういう順番で組み合わせるかは十人十色だし、私自身もその時々で変わる。それでも私の中で一番多い選び方の順序は、着物→帯→帯揚げ→帯締めの順番である。たまに、帯揚げと帯締めの順番が逆になることもあるが。
一般的には、最後に帯揚げを選ぶ人が多いのではないかと思う。
では、なぜ私は帯締めより先に帯揚げを選ぶことが多いのか。
それは、帯揚げか帯締めのどちらかで季節の色を表現したいと考えていて、私の場合は帯締めよりも帯揚げの方が微妙な色合いのものを多く持っているからである。
もちろん、「今はこの帯締めを使いたい」と思うものがある時は、先に帯締めを選ぶ。その場合は、その帯締めを引き立てる色の帯揚げを合わせる。
そんな選び方をしているので、「着物や帯の柄の中から一色を取って合わせる」という、よく紹介される方法は、私はほとんどしたことがない。
気温がほとんど同じでも、春と秋では空気感が違う。もっと言えば、冬へ向かう晩秋と、春へ向かう早春でも、選びたくなる色はまったく違う。
季節はあっという間に移り変わるので、「次はこの組み合わせにしよう」と思っていたのに、その時期を逃してしまうこともよくある。
だから私は、まず着物や出掛ける場所に合わせて格を考え、その上で季節の空気を思い浮かべながら、帯や帯揚げ、帯締めを選んでいく。
完全に自己満足の世界である。
それでも、その小さな色合わせを考えている時間もまた、私にとっては着物を着る楽しみの一つなのである。

